はてなアンテナ「政宗アンテナ」を整理してみた。

はてなダイアリーが終了するので、ということでもないが、もう一つのはてなの看板だった「はてなアンテナ」を整理してみた。 無料で登録できる上限は200件で、私は170くらい登録していたと思う。現在では更新が止まっていたり、削除されているサイト・ブログ…

雑記・読書感想を書く、ということについて

昔、読書ノートを書いていたことがある。 1988年ごろから始めていたはずだ。はず、というのは、最初に感想を書いた作品を明確に覚えているからだ。コーネル・ウールリッチの絶筆にローレンス・ブロックが続きを書いて完成させた『夜の闇の中へ』だった。早川…

お久しぶりです&はてなダイアリー終了について

どうも。ここではご無沙汰しております。政宗九です。 昔のようなモチベーションが維持できないまま、長らく放置しながらも、そのうちまた復活させたいなあ、と思っていたはてなダイアリーですが、なんと2019年春にサービスそのものが終了する、と発表されま…

絶対ブレイクするぞ! 天才ホラー作家、澤村伊智から目を離すな!

澤村伊智さんは、『ぼぎわんが、来る』で日本ホラー小説大賞を受賞してデビューしたホラー作家です。ぼぎわんが、来る作者: 澤村伊智出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店発売日: 2015/10/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見るこの人、マジ…

2017年1月に読んだ本

毎月、一か月間に読んだ本をここで記録しておこうと思います。といっても、読書メーターの「まとめ」を使うだけですが。 1月は「本屋大賞ノミネート作の未読消化」と「本や本屋についてのノンフィクション」が中心だったように思います。またブログ更新のネ…

貫井徳郎さん原作の映画「愚行録」試写会を観てきました。

あまり映画の試写会には行かないというか、そもそも誘われることは滅多にないのですが(映画好き、というほど観てないので当たり前ですが)、今回お誘いがありまして、映画「愚行録」の試写会を観てきました。 原作は貫井徳郎さんの同タイトルの小説で、貫井…

2017年本屋大賞ノミネート作品発表!! ……そして、ぼんやり予想の答え合わせ

本日1月18日の正午に、2017年の本屋大賞ノミネート作品が発表されました。 本屋大賞 (↑本屋大賞公式サイト) その10作品とは、 西加奈子『i』(ポプラ社) 原田マハ『暗幕のゲルニカ』(新潮社) 村山早紀『桜風堂ものがたり』(PHP研究所) 川口俊和『…

第7回広島本大賞ノミネート作品の紹介/3月下旬に発表される「広島本大賞」にはどの作品が選ばれるのか!?

ご存知の方も多いかと思いますが、私は「広島本大賞」の実行委員をやっています。広島の書店員とタウン誌編集者有志が運営している、広島の魅力あふれる作品を紹介し広めて、その中から「広島本大賞」を選ぶ、まだまだ規模は小さいですが、いろいろ頑張って…

子どもたちに大人気「サバイバルシリーズ」の歴史編「歴史漫画サバイバルシリーズ」は山田風太郎的な味わいがあるぞ

書店員なら誰もが知っている、あるいは小学生のお子様をお持ちの方ならみなさんご存知なのが、朝日新聞出版の「サバイバル」シリーズです。 ものすごーくざっくりと紹介すると、火山、地震、ウイルス、恐竜世界など、様々なシチュエーションにおかれた主人公…

2017年ブレイク必至のミステリ作家を、一人だけ挙げておきます。

自分の店で、あるいはチェーン店で、「今年きっとブレイクするミステリ作家フェア」というのを時々やってきました。2012年に初めてやったのですが、その後2013年、2016年にも同様のフェアをやりました。ここで採り上げた作家さんをざっと振り返ってみます。 …

なんとなく、ざっくりと、ぼんやりした感じの、2017本屋大賞ノミネート作品予想(※22:09一作品追加しました)

2017年の本屋大賞が既に始まっておりまして、現在は一次投票が終わったところ。投票を集計してベスト10の作品がノミネート作品となり、1月18日(水)に発表される予定です。 この段階だからこそできる企画として「本屋大賞ノミネート作品予想」をやってみ…

私が必ずチェックする二人のノンフィクション作家

私はミステリマニアなので、基本的にはミステリを読んでいるわけですが、時々違うジャンルの本も買うし読んでいます。ノンフィクションは気分的にもいい切り替えになりますが、内容的にはハードなものも多いですね。でもそういうのが楽しみだったりもします…

2017年1冊目の読書は「文庫X」のコミック版だ

VS. ―北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実- (愛蔵版コミックス)作者: 橘賢一,日本テレビ報道局「ACTION」取材班,高野洋出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/03/19メディア: コミック クリック: 8回この商品を含むブログを見る2017年1冊目の読書は、意外にも…

2016年の最後に出合った2016年最高傑作。これが無冠で終わるわけがない!

私はかつて、「音楽そのものを文章化した小説」を夢想していたことがある。誰も書き得なかった領域の小説を書くこと、たとえば、聴覚に障害のある人にも読んでいると頭の中に音楽が響いてくるような、そんな小説である。もしそれが書けるなら、自分はすげえ…

つ、ついにあの『白樺荘事件』が読める日が来る……のか?(未完だけど)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 とか言いながら、去年(2016年)に何本更新したんだろう、と見ると、たったの3本でした。こりゃ不味いでしょう。なんか、ちゃんとした記事を書かねば、しっかり構成せねば、と気負っていた気…

2017年の正月は著作権フリーになる大下宇陀児作品を読もう!

間もなく2016年も終わり。2017年がやってきます。 お正月といえば、(1年前にも書きましたが)青空文庫ですね。 青空文庫 Aozora Bunkoそう、著者の没後50年が経過した作品は著作権フリーになり、青空文庫でも公開される対象になります。 あのTPPが始まれ…

木村元彦『すべての「笑い」はドキュメンタリーである』

どうも、政宗です。 今年の正月に「今年こそブログ更新を頑張ります」とか書いておきながら、半年間何も書かなかったという体たらく。申し訳ありません。できれば毎日更新したい気持ちでおりますが、まあ、ぼちぼちマイペースでやっていきます。 そんなわけ…

2015年の震えた本5冊

2016年はブログ更新を頑張りたいと思います。 と、毎年宣言してる気もしますが……。 その年に読んだ本を振り返る企画は本当は去年のうちにやるべきなのですが、まあいろいろありまして、2016年の本格的な更新1発目として、去年の読書振り返りを簡単に紹介し…

2015年の読書まとめ(読書メーターより)

あけましておめでとうございます。今年こそブログ更新を頑張りたいです(毎年言ってる気がしますが……)。 読書メーターのまとめより、去年読んだ本と感想を一気にまとめました。最近のものから遡る形です。168冊あります。一気にどうぞ! 2015年の読書メータ…

2016年1月1日に「青空文庫」から公開される江戸川乱歩作品はこれだ!

まもなく2015年も終わりますね。しみじみ。 そしてあっという間に新年、2016年がやってきます。 そして私が毎年、元日の更新を楽しみにしているサイトがあります。青空文庫です。 青空文庫 Aozora Bunko ご存知、著作権フリーになった作家の作品の電子化をす…

ハヤカワ文庫補完計画刊行リスト(2015年11月現在)

皆さんは「ハヤカワ文庫補完計画」の存在にお気づきでしょうか? 海外ミステリ、SFファンなら気づかれていると思いますが、早川書房は2015年が創立70周年とのことで、それを記念した企画として、早川書房が今まで刊行した本の中から名作・傑作70点を新版…

TVには映らない、AKB48グループの知られざる活動……『AKB48、被災地へ行く』

今回は岩波ジュニア新書の新刊、石原真『AKB48、被災地へ行く』を紹介します。AKB48、被災地へ行く (岩波ジュニア新書)作者: 石原真出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2015/10/21メディア: 新書この商品を含むブログ (3件) を見るこれは、東日本大震災発生か…

ピエール・ルメートルは絶対、『悲しみのイレーヌ』→『その女アレックス』の順に読め!

ピエール・ルメートルといえば、去年『その女アレックス】(文春文庫)の異例の大ヒットで話題になりました。その女アレックス (文春文庫)作者: ピエールルメートル,橘明美出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2014/09/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (…

島田荘司の御手洗潔シリーズの原点、ホームズパスティーシュの傑作『新しい十五匹のネズミのフライ』

島田荘司さんの最新刊、『新しい十五匹のネズミのフライ』(新潮社)を読みました。新しい十五匹のネズミのフライ: ジョン・H・ワトソンの冒険作者: 島田荘司出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2015/09/30メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見る …

【翻訳】今年ここまでに読んだ海外小説(主にミステリ)のまとめ【今年は読んでる】

私はミステリマニアとして、もちろん海外作品もたくさん読んできたのですが、ここ数年、いや、ここ十数年レベルでも、ほとんど読めなくなってしまいました。年間通して読んだ海外作品は1作品だけ、ということもざらです。なぜ読めなくなったのかは自分でも…

袋とじを破るドキドキをあなたに……古今東西「袋とじ小説」

「袋とじ」という言葉には、なんだか淫靡な響きがありますね。「あの○○のヘアヌード!」みたいな週刊誌の袋とじページを破る時、丁寧に切りたいけどカッターなどが手元になければ、思わず指をカッター代わりにして切って(破って)しまう。男性なら一度は経…

井上真偽『その可能性はすでに考えた』をきっかけに振り返る、「毒チョコ」ミステリの名作たち

井上真偽『その可能性はすでに考えた』(講談社ノベルス)を読みました。その可能性はすでに考えた (講談社ノベルス)作者: 井上真偽出版社/メーカー: 講談社発売日: 2015/09/10メディア: 新書この商品を含むブログ (15件) を見る ある新興宗教で起こった教祖…

岡嶋二人(&井上夢人)の最高傑作は『おかしな二人』である

岡嶋二人は1982年に『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞してデビューした。ペンネームから分かるとおり、徳山諄一と井上泉という二人の人物による合作形式のミステリ作家だった。1989年の『クラインの壺』をもって「岡嶋二人」というコンビは解消され…

あのジョン・ディクスン・カーの孫娘も書いていた!?古今東西「切り裂きジャック」テーマの作品たち

シェリー・ディクスン・カーの『ザ・リッパー』という作品を読みました。ザ・リッパー 切り裂きジャックの秘密 上 (扶桑社ミステリー)作者: シェリー・ディクスン・カー出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2015/08/02メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) …

『りぼんの付録全部カタログ』のAmazonカスタマーレビューが低すぎる問題

Amazonで本を買う際に、カスタマーレビューを参考にされる人は多いと思う。私も時々参考にしている。昔からも雑誌の新刊レビューを参考にしていたので、その感覚に近いと思う。ただ、Amazonレビューは基本的にプロ書評家ではなく、一般の読者が多いので、そ…