貫井徳郎さん原作の映画「愚行録」試写会を観てきました。

あまり映画の試写会には行かないというか、そもそも誘われることは滅多にないのですが(映画好き、というほど観てないので当たり前ですが)、今回お誘いがありまして、映画「愚行録」の試写会を観てきました。
原作は貫井徳郎さんの同タイトルの小説で、貫井さんにとっては最初に直木賞候補になった作品ですね。


愚行録 (創元推理文庫)

愚行録 (創元推理文庫)


ミステリ作品の映画化というのは、ネタバレ問題もあって難しいところですが、『愚行録』はそんな中でも本当に難しい作品だったはずです。小説は全部語り口形式で、雑誌記者の田中が一家惨殺事件の関係者にインタビューしている体裁です。田中は最後まで「聞き手」としてしか登場しないので、それを妻夫木聡さんが演じています。元々実態の掴み難い役どころでしたが、見事だったと思います。そして全体的にも、原作にかなり忠実だったのではないでしょうか。


そして、田中の妹で、ネグレクトで子どもを虐待した容疑で捕まっている光子役の満島ひかりさん。彼女の演技は鳥肌ものでしょう。
ミステリなのであと細かいことは避けておきたいのですが、女性同士の「私の方が立場が上よ」的な優越感が滲み出てきてます。全体的に暗いトーンで、緊迫感を保ったまま終始する映画でした。


弁護士役の濱田マリさんも、いつものキャラを封印していたので、最初濱田さんだとは思わないほどでした。
あと端役ですが、実に印象的なのが、松本まりかさん。田向が参加した新歓飲み会でいきなり深い仲になる女子社員ですが、美少女時代から全然変わってない。今もめちゃくちゃ可愛い。同僚の渡辺と二股をやってて、渡辺が別れを切り出すシーンで、エレベーターに二人で乗って黙ったまま、どんどん表情が泣き顔になる姿にキュンキュンしました。はい、ああいう雰囲気の子にコロッと引っ掛かるタイプですww


明日、1月22日にジャパンプレミアがあるそうで、ここで主要キャストが全員出場して取材もあるでしょうから、明日以降、マスコミ等で採り上げられると思います。公開は2月18日。見て損はない映画ですよ。お楽しみに。



「愚行録」パンフです。「ネタバレ部分は触れないで」の注意もありましたww