孤島の鬼

江戸川乱歩全集の第4巻『孤島の鬼』(ISBN:4334735282)から『孤島の鬼』を読了。前半は本格ミステリ風に、後半は伝奇もの風に展開する乱歩の代表的な長編。再読。前に読んだ時は大変な傑作だと思ったものだったが、読み返した印象ではやや落ちるか。一言で言えば「キモい小説」だと思ってしまった(いい意味でも悪い意味でも)。大雑把なようでいて、要所要所で驚かせるのは巧い。この巻には『猟奇の巣』もあるので、こちらを読んでから感想を書く予定。