追悼・辰巳四郎

8日のミステリ系サイトはどこも辰巳四郎が亡くなったことに触れていた。私もかなり影響を受けた一人なので、やはり触れないわけにはいかない。特に新本格ミステリの装丁で知られるのはご承知の通りで、私がその中でも最も「しびれた」のは麻耶雄嵩『翼ある闇』ハードカヴァー版だった。
天藤真の角川文庫版の表紙も辰巳四郎だったことは、郭公亭さん滅・こぉるさんの日記を読むまで全く知らなかった。これぞまさに、へぇ、状態。
しばしば書いているように私は西村京太郎からミステリに入ったので、私にとっては西村京太郎の講談社ノベルス講談社文庫での「人の顔写真と風景・列車の写真の合成」の表紙も特に愛着が深い。また、創元推理文庫エラリー・クイーンの国名シリーズ作品が真鍋博の装丁から辰巳四郎の装丁に変わった時は拒否反応を示すファンも多かったように記憶しているが、私は辰巳装丁の方が好みである。
ご冥福をお祈りします。