乱歩『黄金仮面』を読んでいる

もう新刊モードはお休み。乱歩全集制覇の長い道をまた一歩進まなければ。というわけで『黄金仮面』(ISBN:4334735525)の「黄金仮面」を読んでいる。乱歩の通俗物の王道を行っているような長編だが、ミステリ作家が普通隠したがる「伏線の存在」を読者に非常にあからさまに書いている場面があって笑ってしまった。具体的に挙げると224ページの一行目、「後々に関係のある事ゆえ、読者はこれをよく記憶にとめて置いて頂きたい」など。