15人でNON STOP!

秋ツアーのDVD(ASIN:B0000WNKP0)を観た。最近のライヴDVDの中でも最も「マイクを拾っている」音声ではないだろうか。カメラワークも最近は批判されてばかりだったのをスタッフも反省したのか、落ち着いて観ることが出来る感じになっている。
このライヴで特筆すべきは、5期6期の加入&メンバーの次々の卒業によって「封印された」と思われていた初期の曲を取り入れていることだ。安倍・飯田のオリメン2人による「モーニングコーヒー」はさすがの雰囲気で、観ているとちょっと感傷的になる。「サマーナイトタウン」は5期6期の8人(ゴロッキーズだ!)によるもので、これが実にいい。メインは小川と田中で、他のメンバーも生き生きとしている。「抱いてHOLD ON ME!」は安倍・飯田・矢口・石川・吉澤の5人。これもかなりいい。元々5期4人のために作られた「好きな先輩」を6期の田中・亀井・道重3人で歌っていることについてはツアー当時から物議を醸していたが、道重以外は安定していると思う。(「物議を醸し出して」と書いていたが、物議は「醸す」ものであったので訂正。自分の日本語力の低さを露呈していた)
最近TVでは口パクのステージばかりなので、生歌を観ると変に新鮮だ。「Go Girl〜恋のヴィクトリー〜」もちゃんと生歌。このDVDで明らかに口パクだと判ったのはミニモニ。の歌と「シャボン玉」における道重の叫びパートだけだ。
MCは毎回「学芸会以下」のひどいものばかり展開されるが、今回のはそんな中でもまあ観ていられる方か。最後のMCで、娘。ツアーでは最後になる安倍が思わず感極まる。人前で涙を決して見せようとしない安倍らしく、すごく堪えていたが、やっぱり泣いてしまったようだ。
安倍のソロもあるし藤本のソロもあるしカントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)もあるので充実感がある。誰かの卒業というイベントがないので起伏に欠けるが、ステージとしてはいい出来ではないだろうか。とりわけ「Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜」から「LOVEマシーン」への展開は、モー娘。が「ダンスパフォーマンスグループ」であることを感じさせる。みんな実に楽しそうだ。この楽しさ大事よ!(木村拓哉風) 最後に、紺野さんはもっと声を張り上げなさい!