3年前の「ののスペシャル」を観た

2001年3月31日フジテレビ系で放送された伝説の特番。正式タイトルは「モーニング娘。サルティンバンコにつれてって! 緊急!中澤スペシャル」。卒業を間近に控えた中澤裕子のための特番……のはずが、ロケに時間が空いているのがユニット活動もソロ活動も当時していなかった辻希美ひとり、ということで辻がやりたいことをするだけという展開に。プロデューサーきくち伸(本物)がその「敏腕振りを発揮」してその場で次々に大物ゲストをブッキングする、という設定。アロエヨーグルトの早食い対決で松村邦洋が来てキモいリアクションをしたまでは普通のバラエティだが、プリクラを撮るのに加納典明が、餃子作りに神田川俊郎周富徳が登場して、ただ呆れるやら驚くやらの中澤たち。さらにモノマネ対決に清水アキラが登場するわ、「バカ殿」がやりたいと言えば本物の志村けんが登場(娘。と志村との絡みはここからあったわけだ)、帰りの夜道が怖いといえば藤原組長がボディガードとして現われ、雪遊びがしたいと言うと吉幾三までが登場。結局2時間の間、辻以外のメンバーはほとんど目立たないまま終わってしまうという、ある意味贅沢な番組。モー娘。にとっても最もバブリーな時期だったからこそこれがゴールデンで放送できたといえる。きくちPのあまりにも素人な演技が逆にいい味を出している。「恋愛レボリューション21」、後藤真希「愛のバカやろう」、ミニモニ。ミニモニ。じゃんけんぴょん!」の3曲が歌われるが、バックをあの「LOVE LOVEオールスターズ」がやっているのも豪華だ。
この年の秋に「岡女」修学旅行があり、年末には「13人がかりのクリスマスSP」(通称紺野スペシャル)があって、モー娘。とフジ(めちゃイケ)の関係は現在も「岡女」や「かくし芸オープニング演目」で続いている。