『のだめカンタービレ』8巻

店の子が早速買っていたので休憩時間に読ませてもらった。最初の頃はただのギャグマンガの要素が大きかったが、徐々に方向性が定まってきた感じ。この作品のえらいところは、クラシック曲を演奏するカットでの臨場感の高さである。実際に演奏しているシーンを元に描いている、と何かで読んだ記憶があるが、本当に鳴り響いているように感じられるのだ。例えば8巻のブラームス交響曲第一番の演奏シーン、第一楽章の冒頭ではほぼ全員が演奏する中で特にティンパニが重要な位置を占めるのだが、最初のカットはまさにそのティンパニなのである。
のだめもまだ好不調の「振れ幅」が大きいのだが、どんどん才能を発揮し出し、審査員の評価もすこぶる高い。コンクールはどうなるのだろう?