W(ダブルユー)「デュオU&U」

この二人は天才ではないだろうか。
原曲のイメージを壊すことなく、自分たちの世界にもきちんと引き込んでいる。
ベストはなんといっても「渚の『……』」(うしろゆびさされ組)。こんなにいい曲だったとは。「所詮モー娘。っておニャン子の亜流だよね」と思っている人にこそ聴いてほしい傑作。「淋しい熱帯魚」(Wink)、「かけめぐる青春」(ビューティペア)も素晴らしい出来。個人的にあまり馴染みがなかったのが「センチ・メタル・ボーイ」(キララとウララ)と「お誂え向きのDestiny」(中谷美紀がいたらしいKEY WEST CLUB)で、どちらも新鮮だった。ピンクレディーものでは「渚のシンドバッド」がいい。ラストの「情熱の花」(ザ・ピーナッツ)が、またもう……っていうくらい良い。
「白い色は恋人の色」(ベッツィ&クリス)は悪くはないが、別に発音まで真似しなくても、とは思う。「大阪ラプソディー」(海原千里・万里)はどうしても上沼恵美子を思い浮かべてしまう。