「エンジェル・スノー」(原題:「一日」 2001年韓国作品)(ASIN:B00007K4UU)

玩具会社に勤めるソギュン(イ・ソンジェ)とデザイナーのジヌォン(コ・ソヨン)は仲のいい夫婦だが、結婚して7年目なのにまだ子どもが出来ないことに悩んでいる。様々な不妊治療を施してきたが、まだ結果は出ない。養子をもらうことを考えるソギョンだが、実子にこだわるジヌォンと意見が衝突する。そんな折、諦めずに行った人工授精がついに成功、ジヌォンは妊娠した。しかし、その胎児は特殊な病気に罹っており、生まれてもすぐに死ぬ運命にあることを知らされる……。
ストーリーから分かるように、あまりにもベタ過ぎるほどの泣き路線夫婦愛映画。原題「一日」は赤ちゃんの寿命を指しており、タイトル通り二人は中絶ではなく出産を選び、赤ちゃんは産まれた当日に死ぬことになる。その絶望的な状況をどう乗り越えていくかがメインになる。泣かされると分かっていても泣いてしまう映画だが、夫婦愛の姿は「ラスト・プレゼント」の方が1枚上回っているような気がする。
コ・ソヨンは本当に美人だし、思わず同情してしまうほどの演技力はさすが。イ・ソンジェも時にはコミカルに、時には妻を想ういい演技をしている。あと、妊娠したジヌォンが立ち寄った「赤ちゃんグッズ売場」の店員役に、「ラスト・プレゼント」で憎めない詐欺師をやっていたクォン・ヘヒョがいたので笑ってしまった。いや、今や彼のことは「冬のソナタ」のキム次長、と言ったほうが分かりやすいのか。