LED岡山公演「一六三人の目撃者」

面白かった。原作は正直あまり印象に残ってなくて、地味な作品ではないかと思ったのだが、舞台上の毒殺テーマだし、これは舞台向き。しかも二重構造で、メタ構成をそのまま舞台化していて感心した。
舞台とその前に「舞台裏の風景」を二層構成にしていて、同時に展開するところが面白い。事件の再現とかで突然「過去の場面」がそのままの流れで展開されるところも思わず唸った。先に書いたように「猫丸ものとしてはやや凡作」なのだが、実際の舞台で観るとこれが実に面白く仕上がっている。しかもきちんとミステリ劇として完成されている。
俳優陣もみんな熱演で良かった。特に直塚和紀さんの猫丸先輩は、噂どおり「この人しかいない」的なハマリ役。
帰りにアンケートを箱に入れていたら、どこからか呼ばれている気がしたのでそちらを振り向くと、たれきゅんさん(id:tarekyun)がいた。しかも後でチラシ見たら「協力者」に名を連ねているではないか。何やってたのだ君は? そんなそばに来てるのに「政宗さ〜ん! 久し振り〜!」て飛び跳ねなくても。あー紹介しよーかー? と、直塚さんを呼んでくれるたれきゅんさんは良い人や〜。というわけで直塚さんにも挨拶させていただきました。「大々的に宣伝していただいてありがとうございます」とか言われました。いえいえそんな。お二人とも中途半端な挨拶だけになってしまってすみませんでした。