影響力絶大なり

かつて、小泉今日子が「面白い」と言ったことから『アルジャーノンに花束を』が売れた。柴咲コウの絶賛帯が付いてから『世界の中心で、愛をさけぶ』が売れた。みのもんたが「ポリフェノールだよ」と言った途端にスーパーから赤ワインとチョコレートが消えた。かように影響力がある人の一言は恐ろしい。
今日、私は、さらなる「強大なる影響力の持ち主」の存在を知った。
愛子さまである。
先週末に公開された、皇太子殿下撮影のビデオで、愛子さまが福音館の絵本『うずらちゃんのかくれんぼ』を読まれていた。
うずらちゃんのかくれんぼ (幼児絵本シリーズ)
朝から問い合わせのなんと多かったことか。
そういえば、かつて愛子さまポプラ社の「パセリシリーズ」を愛読されている、という情報が出てからそのシリーズが重版されたり、新風舎『うしろにいるのだあれ』(ISBN:4797422890)を読まれている、という話で一気にこの絵本が売れた。愛子さま、恐るべし。
こうなったら、下世話な言い方で大変恐縮だが、愛子さまは立派な「広告塔」になり得る。洋服メーカーやお菓子メーカーは、愛子さまに気に入ってもらうべく、最大限の努力をすべきだ。出版社の営業の方も、全国を地道に回るよりも、ただ一人、愛子さまに読んでもらえれば、それまでの苦労なんか嘘のような効果が得られるはずだ。