危うし!土屋隆夫推理小説集成

先月下旬に東京創元社の営業の方が来られた。いろいろ注文する中、「解説目録の新しいのが出来ましたので……」ということでそれも貰うことにした。で、昨日届いた。2004年8月版だから、もう少し前から出回っているものだろう。
さて、東京創元社の解説目録を見る時にどうしても目が行ってしまうのが「*」マークである。在庫僅少、もしくは品切れの本の場合、整理番号の横にこのマークが付いている。パラパラ見ながら「ああ、これも品切れになるのか」と感慨深いものがあったりする。
日本人作家作品は文庫として出始めてからまだ歴史も浅いし、さすがに「*」マークはないだろうと思ってみていると、ああ、種村直樹『長浜鉄道記念館』に付いている。まあこれは仕方がない……か。さらにページを繰っていくと、「*」マークがいくつも続けて付いている。なんと「土屋隆夫推理小説集成」全8巻が全て「*」なのだ。これは残念ではある。恐らくは売れなかったのだろう。もっとも、土屋隆夫作品自体まだ入手困難というわけでもなかったので、このシリーズそのものも必要だったかと言われると疑問だったのだが。