横田増生『アマゾン・ドット・コムの光と影』
- 作者: 横田増生
- 出版社/メーカー: 情報センター出版局
- 発売日: 2005/04/19
- メディア: 単行本
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以下の2箇所の文章が、この本で書かれていることを集約しているように見えるので、引用しておく。
働く場所としては、アマゾンのことをこれ以上ないくらい嫌悪しながら、同時に利用者としてアマゾンのファンであるという矛盾した気持ちが同居している。予期していなかった展開であるが、動かすことのできない事実である。
(238ページ)
たしかにインターネットの普及でわれわれの生活は便利になった。家にいながらコンピュータの前で〈ワンクリック〉するだけで、二、三日後にはたいていの本が自宅に届くのだから。
しかし忘れてはならないのが、〈ワンクリック〉するたびに、その商品を探して物流センターを走り回るアルバイトが存在するという事実である。
(275〜276ページ)