貫井徳郎『悪党たちは千里を走る』
- 作者: 貫井徳郎
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/09/26
- メディア: 単行本
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ここまでで、400ページある小説のまだ35ページだ。高杉・園部の二人に、ルノアールを売りに来ていた女・菜摘子と、「ある人物」が加わって、壮大な詐欺計画が持ち上がることになる。が、それも「ある事件」が起こって路線変更を余儀なくされる、という具合に、中盤までは話がどんどん変わっていくので、全く飽きることがない。メインは誘拐事件だが、身代金受け渡しに斬新な方法が取られていたりするなど、ミステリ的にも楽しめる。ユーモア性も充実していて、読後感も爽やか。最後まで楽しませてもらった。小説を読むことの楽しさが実感出来る作品だ。お薦めッス(園部風)。