連城三紀彦『人間動物園』文庫版には解説がない

人間動物園 (双葉文庫)

最近『美女』ですっかり注目されるようになった（と勝手に一人で盛り上げてますが）連城三紀彦が3年前に発表した傑作長編『人間動物園』が文庫化。これまた連城にしか思い付かないというか、思い付いても普通は絶対に書かない、書けない大傑作だ。「このミス」2003年度版で7位にもなった作品。これを機に是非読んでいただきたい。
ところで、この文庫に解説がないことは納得できない。連城の魅力を若い世代にも知っていただくため、またこの作品の素晴らしさを理解してもらうためにも、解説は不可欠だと思ったのだが。残念である。