霧舎巧『名探偵はどこにいる』
- 作者: 霧舎巧
- 出版社/メーカー: 原書房
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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時代を跨がった事件の謎に挑む長編。今寺に課せられた最大の問題は「双子の無実を証明すること」だが、他にも様々な謎が絡むので、気を取られていると分からなくなるので注意(私も途切れ途切れによんでいたので、一瞬付いて行けなくなった)。最後は全ての謎がスッキリするので満足感はある。トリックの見せ方も巧いと思った。
冒頭の双子が双子であることを利用しての殺人を誓うシーンは、西村京太郎『殺しの双曲線』を思わせる。また、前作の「かの親子」も登場するが、今回はゲスト的ポジションでほとんど活躍しない。