後藤田ゆ花『愛でしか作ってません』

愛でしか作ってません

愛でしか作ってません

ボーイズラブ業界最大手のYOIカンパニーが倒産の危機あると知り、編集部は「編集部ごとの身売り」を検討、大手出版社に接近していく。そんな中、主人公マリリンはK談社の白鹿という編集者が気になり、彼を主人公にしたBL小説を書き始める……昨年のビブロス倒産をモデルにした青春小説。著者も恐らく当事者の一人だろう。自分たちが業界一であり、一番いいものを世に出している、という自負が感じられる。BL小説を読み慣れていない私には作中作のBL小説はちょっとキツイが。