大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り 受賞作はありません編』

文学賞メッタ斬り!〈2007年版〉受賞作はありません編

文学賞メッタ斬り!〈2007年版〉受賞作はありません編

137回の芥川賞直木賞が発表になった今さらになって読了。やはりいつもの毒舌全開で楽しめるが、二人以上に中原昌也の暴走ぶりが面白い。
年刊化したことによって、昨年一年分の文学賞が総括できる内容になっているのも評価ポイント。
で、実は最も唸ったのは文学賞の評価や選考委員の評価云々ではなくて、「ポプラ社小説大賞」の2,746作・1.7トンもの原稿をどう処分したかの話。

大森 それだけあると処分するのも大変で、いろいろ見積もりとった結果、断裁とか焼却じゃなくて、どろどろに溶かして再生パルプに加工する業者に頼んだそうです。ちゃんと“溶解証明書”が発行されるんだって。個人情報保護法のおかげで、最近はこういうビジネスが大流行みたいね。

に、へえーと思った。