連城三紀彦『敗北への凱旋』

今更ながら初読。やはり連城は素晴らしかった。
暗号小説としてはやや難解だが、そんなこと全く気にならない。暗号が解けたあとに浮かび上がる人間ドラマに感動する。本格ミステリとしても一級品だ。第二次大戦とミステリをこんな形で融合させるとは。
今年講談社ノベルスで復刊されたので、これを機に是非読んでいただきたい一冊である。