『大林宣彦の映画談義大全 《転校生》読本』

あの名作映画「転校生」と、監督自らがリメイクした「転校生」、新旧二つの映画を中心に、映画と尾道を語り尽くした一冊。地元の新聞(山陽日日新聞)の記事も大量に引用され、古い写真も満載。
意外なことに、「転校生」は地元・尾道では歓迎されなかった映画だったらしい。尾道の恥部ばかりを映したからだというのだ。

尾道の人がいちばん《転校生》を見ていない。25年経って、「名作」となって、じゃこの機会に尾道《転校生》も見直してみようかと。
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とり・みきによる漫画「もうひとつの転校生」も掲載されているが、何気に傑作だと思った。