奥田英朗『オリンピックの身代金』

オリンピックの身代金

オリンピックの身代金

この物語の主人公は「昭和39年の東京」だと思う。オリンピックに向けて突き進んでいた「東京」という街をリアルに描き、その裏側での警察対テロリスト青年との闘いを詳細に綴る。
ラストについて否定的な意見が多いように見受けられるが、こうでなければならないと思った。
早くも今年(発売されたのは昨年末だが)を代表する傑作が登場した。今のうちに読んでおくべし。