古厩智之『青春ロボコン』

5年前に出た本。映画「ロボコン」の脚本がそのまま収められている。長澤まさみ出世作だが、小栗旬伊藤淳史塚本高史と、主役級はみんな人気俳優となった。
ロボットコンテストをテーマにした「ロボコン」では、試合の模様はみんなガチの勝負で、長回しで試合を撮影している。現場の臨場感が出ていたのはそのためだ。ワンシーンごとに「監督メモ」が書かれており、脚本と実際の映画との違いなどを詳細に説明している。「映画作り」に興味を持たせるのに最適なテキストであろう。
最も印象的なフレーズを。「物語の着想」より。

ひとはなぜ「物語」を必要とするのでしょう?
僕にはハッキリした答えは出せません。ただ、必要だから、としか言えない。
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