結城浩『数学ガール フェルマーの最終定理』

数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)

数学ガール/フェルマーの最終定理 (数学ガールシリーズ 2)

前作以上に面白かった。これほど数式が入ると、物語の邪魔になり、理解し難くなる(そもそも文系の読者には拒否反応すら出る)ものだと思うが、その心配は不要だった。数学の世界がこれほど分かり易く、楽しいものだということを教えてくれる良作。後半は難解な「フェルマーの最終定理」の本質に踏み込むので、さすがに難しい部分はあるが、それでもフェルマー(あるいはワイルズ博士)の脳内の一端が伺えればいいだろう。