竹内康治『東大入試至高の国語「第二問」』

東大入試 至高の国語「第二問」 (朝日選書)

東大入試 至高の国語「第二問」 (朝日選書)

かつて東大入試の国語には「200字作文」と呼ばれる問題があった。課題となった作品を読んで感じたことを書かせるもので、いわゆる「受験対策」では対応できない、ガリ勉学生を突き放すような難問ばかりだった。それらには、「死」という共通テーマが窺い知れる……世に出たばかりの金子みすヾの詩を採用した「伝説の1985年第二問」や、寅さんの台詞などの問題とその読み解き方を通じて、出題者たちが問題に込めた本質に迫った本。