清水浩『脱「ひとり勝ち」文明論』

脱「ひとり勝ち」文明論

脱「ひとり勝ち」文明論

密かに発売を楽しみにしていた本。経済危機などによって、この先の見通しが暗いビジネス書ばかりが乱立しているが、本書は「未来は明るい!」と断言している。
著者は電気自動車「エリーカ」を開発した人。今後、太陽電池と電気自動車を普及させることで、一部だけが裕福な「ひとり勝ち」の時代は終わり、世界中の人々が全員幸せな生活ができるようになるはず、と主張する。
新しい技術は7年間で普及する、という話があって面白かった。オートマ車、CD、携帯電話、デジタルカメラなど、全て7年かそれ以内で勢力図が変わるまでになった。太陽電池や電気自動車も、7年すれば普及している可能性は否定できない。その鍵を握るのは、どちらの技術も最先端にある、日本なのだ。