大久保恒夫『利益を3倍にするたった5つの方法』

利益を3倍にするたった5つの方法―儲かる会社が実践している!

利益を3倍にするたった5つの方法―儲かる会社が実践している!

先日「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介されていた、「ユニクロ」「良品計画」の経営建て直しに携わり、現在「成城石井」の社長である著者が実践する、会社を改革させる方法。
5つの方法とは、

1.経営と現場が一体となってお客様の満足を実現する
2.仕事を通じて現場の人を成長させる
3.重要なことに絞り込んですぐやる
4.売れる商品を価格を下げないで売り込む
5.今までのやり方をやめて、構造的に改革する

抽象的な感じに見えるが、細かく見ていくと、実に基本に忠実なことが分かる。「接客」「クリンリネス」「品切れ防止」という基本中の基本を徹底する、など。
2番目の具体例、「売場の人が前向きになってくると、店が自然と活気にあふれ、特別なことはしなくてもそれだけで売り上げがあがる」「理屈よりなにより現場の人たちが、本心からお客様のためを思っているかどうかが、業績にとても大きく影響する」や、
4番目の具体例「フェイスの大きさはそのまま、お客様に対して「買っていただきたい」というアピールになる」「「品揃えがいい」というのは、買いたい商品が並んでいる店である」「売れ筋商品と見せ筋商品、死に筋商品、それぞれのフェイスに極端な差をつけること」などが特に参考になる。すぐにでも実践したくなる提案ばかりである。