岩崎夏海『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』

O専務のお薦め本。
高校野球のマネージャーになったみなみが、マネージャーの勉強をするために書店で「マネジメントの本」と問い合わせたらドラッカーを薦められた、という勘違いから、その『マネジメント』を参考にして本気で野球部を改革していき、弱小野球部が甲子園を目指す、という話。
小説としてはあまりにもご都合主義なのと、硬い文章でダメダメだが、『マネジメント』入門編としては最適。こういう例え方があったか、と感心した。
ここで触れられている『マネジメント』の内容がひとつひとつ面白いし、参考になる。

顧客を満足させることこそ、企業の使命であり目的である。したがって、「われわれの事業は何か」との問いは、企業を外部すなわち顧客と市場の観点から見て、初めて答えることができる。
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マネジメントは、生産的な仕事を通じて、働く人たちに成果をあげさせなければならない。
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働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、1.生産的な仕事、2.フィードバック情報、3.継続学習が不可欠である。
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成長には準備が必要である。いつ機会が訪れるかは予測できない。準備しておかなければならない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く。