『NOVA2』、『クォンタム・ファミリーズ』、『火星年代記(新版)』、『結婚相手は抽選で』、『国マニア』、『偽書「東日流外三郡誌」事件』
日本人作家による全編描き下ろしのSFアンソロジー。
ミステリ系の作家も多く、ミステリファンでも楽しめるはず。とりわけ、法月綸太郎「バベルの牢獄」は脱出ミステリの大傑作(怪作?)。宮部みゆき「聖痕」も長編が書けそうなネタ。東浩紀「クリュセの魚」は『火星年代記』を想起させる火星SF。
思想家・東浩紀の初長編にして、三島由紀夫賞受賞作。
導入部分がとても魅力的で一気に作品世界に入り込むのだが、後半はやや難しくなった。それでも平行世界SFの傑作だということは変わらない。
家族小説だなあ、と思った。
世界におけるSFの代表的傑作のひとつ。「新版」は著者による序文と2短編が追加さ
れている。
やはり何度読んでも傑作だということには変わらない。個人的には、最後の短編「百万年ピクニック」という作品が本当に大好きで、このラストシーンが美しく、そのシーンに向かって読み進む作品集だという印象がある。が、どの短編も素晴らしい。ひとつひとつ読み終えるごとに深い余韻に浸ってしまう。
アイデアは悪くないし、面白いことは面白いのだが、ちょっと物足りなく思ったのは、一部登場人物の話ばかりで、つまりミクロ的な話ばかりでマクロ的な展開が見えなかったこと。
学生時代は社会の教科書よりも地図帳を開いている時間の方が長がった私にとってはツボ中のツボ。
今更ながら、なんでこんな幼稚な手にみんな引っ掛かったのか不思議に思える。一地方紙記者の執念が生んだ傑作。
ミステリ系の作家も多く、ミステリファンでも楽しめるはず。とりわけ、法月綸太郎「バベルの牢獄」は脱出ミステリの大傑作(怪作?)。宮部みゆき「聖痕」も長編が書けそうなネタ。東浩紀「クリュセの魚」は『火星年代記』を想起させる火星SF。
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/12/18
- メディア: 単行本
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導入部分がとても魅力的で一気に作品世界に入り込むのだが、後半はやや難しくなった。それでも平行世界SFの傑作だということは変わらない。
家族小説だなあ、と思った。
- 作者: レイブラッドベリ,Ray Bradbury,小笠原豊樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/07/10
- メディア: 文庫
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れている。
やはり何度読んでも傑作だということには変わらない。個人的には、最後の短編「百万年ピクニック」という作品が本当に大好きで、このラストシーンが美しく、そのシーンに向かって読み進む作品集だという印象がある。が、どの短編も素晴らしい。ひとつひとつ読み終えるごとに深い余韻に浸ってしまう。
- 作者: 垣谷美雨
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2010/07/14
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- 作者: 吉田一郎
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2010/07/07
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- 作者: 斉藤光政
- 出版社/メーカー: 新人物往来社
- 発売日: 2009/12/07
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