BoAは何故日本で売れたのか

きばやーしさんのリクエストにお応えして。
BoAも日本デビュー前から応援していた。13歳でデビューした1集(1stアルバムのこと)も買って完成度の高さに驚いていた。しばらくして日本でもCDを出したが、この頃はまだ無名だった。しかし気がつけば大スターだ。日本の一線のアーティストたちと普通に肩を並べていられる存在になった。少し前までは信じられなかった事態だ。(チョー・ヨンピルやケイ・ウンスクのように演歌で売れた人は別格である)
元々韓国でデビューした当時から、韓国語・英語・日本語が喋れる、と国際性が売りになっていて、初めから日本進出(とアジア進出)が視野にあったようだ。が、韓国の大スターは日本では受けないというイメージがあった。韓国で事実上初めて成功した女性グループだったと言われるあのS.E.Sですら、日本ではパッとしなかったのだ(現在は解散している)。BoAの後にも、彼女も所属するSMエンターテインメントの歌手たちが続々avexからCDを出した(業務提携している)が、シンファなどは一部に熱狂的なファンがいるとはいえ、客観的に見ればイマイチな感じだ。歌やダンスの完成度が高いのに何故なのだろう。
BoA成功の最大の鍵は「日本語が喋れて日本語で歌っている」ことと、「日本に根付いた活動をしている」ことではないかと思う。普通は来日してキャンペーンをこなして数日間ですぐに帰国するケースが多い。「ちょっと日本で小銭稼いで来ます」程度の認識で活動されてはなかなか売れない。そういうのは米英のアーティストがすることだ。英語圏のポップスは黙っていても売れるが、韓国のはちょっとやそっとでは売れない。徹底的に売り込むこと、日本に長期間いて精力的に活動することだ。ほら、ユンソナだって、最初はパッとしてなかったのに、日本に長くいて日本語が喋れるようになってからドラマやバラエティで売れるようになったではないか。韓国ポップスの認知度アップのためにも、みんな頑張って欲しいのだが。