笑の大学

三谷幸喜の舞台の映画化。西村雅彦の役を役所広司が、近藤芳正の役を稲垣吾郎が演じている。舞台版は数年前にNHKで放送したことがあって、もうめちゃくちゃ面白かったのだが、ここまで忠実に再現されるとはと感心。二人の間の取り方が絶妙で、台詞と台詞の合間に笑いが生まれている感じ。ただ笑わせるだけでなく、最後はホロリとさせるのも巧いね。
ていうか、あのエンドクレジットの豪華さはなんだ。「チャーチルが握った寿司が食えるか」の辺りで「ヒトラーさんが握った寿司だって食えません」と返す場面があって、本編ではチャーチルが寿司を握るシーンが出てくるだけでヒトラーのシーンはないのに、エンドクレジットでは出てくる。それも結構立派なセットで。あと、椿一が書く喜劇「貫一とお宮」の舞台もエンドクレジットでのみ出てくる。しかも「警官」が八嶋智人だったり。青空貫太が小松政夫なのは気付いていたが。(追記:「お宮」を加藤あいと表記していましたが、間違っていましたので訂正しました。ご指摘ありがとうございます)
やはり元が舞台なだけに、映画でも多くの人と一緒になって笑う「一体感」が欲しいね。そのためには平日に観るのは不向きかも。休日の、出来るだけ客が多そうな回で観ることをお薦めしたい。