西加奈子『さくら』
- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2005/02/23
- メディア: 単行本
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唯一の不満点は、犬のサクラの気持ちが、台詞の形で擬人化されているところだ。当然人間と直接会話は出来ず、台詞は全く噛み合わないのだが、それをわざわざ挿入する意味って、あったのだろうか。
ぶっちゃけ、「来年の本屋大賞にノミネートされるかも知れないからその前に一応読んでおくか的読書シリーズ」の一環として読んだのだが、これは意外な収穫だった。むしろノミネートされて欲しいとすら思った。
ちなみに、「来年の本屋大賞に(中略)シリーズ」として私が今年読んだ「守備範囲外」の作品は、島本理生『ナラタージュ』と、絲山秋子『逃亡くそたわけ』、蓮見圭一『心の壁、愛の歌』あたりである。