『鈴木敏文 考える原則』

鈴木敏文 考える原則 (日経ビジネス人文庫)

鈴木敏文 考える原則 (日経ビジネス人文庫)

イトーヨーカドー入社後、コンビニ・チェーンのセブン-イレブンを大成功させ、現在両社の会長兼CEOの鈴木敏文が語った社内会議の講和をまとめたもの。理屈ではよく分かっていること項目ばかりなのに、では自分がきちんと実践しているかと問われればやっていないことばかりだ。改めて明言されると説得力を増す。
自分の業種・職種に当てはめると、そのまま通じる話がなんと多いことか。

売れない商品も売れる商品も混在した状態で金額だけを見て、在庫が少なくなったということは意味のないことです。在庫を減らすということは、死に筋を排除するということです。(58ページ)

いままで売れてきたものと、お客様が新たに欲しているもの、そのニーズの変化とは、別のものです。去年売れたからといっても、「今年も」ということは、まずありえないと考えるべきです。先週と今週でも違う。ものによっては、朝昼晩でも違ってきます。(79ページ)

というくだりなどは、耳が痛いところだ。