武満徹「ノヴェンバー・ステップス」

武満徹 : ノヴェンバー・ステップス / ア・ストリング・アラウンド・オータム / 弦楽のためのレクエイム 他

武満徹 : ノヴェンバー・ステップス / ア・ストリング・アラウンド・オータム / 弦楽のためのレクエイム 他

(私が実際に持っているCDは武満徹:エア,弦楽のためのレクイエムだが、入手しやすい方を紹介してある)
「ノヴェンバー・ステップス」は、琵琶と尺八による協奏曲である。協奏曲といえば、指揮者の隣でヴァイオリニストやピアニストなどが演奏する形式だが、この曲では琵琶と尺八の奏者二人が演奏する。「和」と「洋」の境界を越えた異色作と言えるが、実際に聴くともっとびっくりする。衝撃的な絡みを見せるのだ。大人数のオーケストラが、たった二人が奏でる音楽と絶妙な間合いに翻弄され続ける作品だ。
武満徹は世界で最も有名な日本人作曲家だが、私は未だに武満の音楽が解らない。が、この歳になってようやく解ってきた気がする。
今日突然この曲が聴き返したくなって、iTunesのミュージックストアからダウンロードしようとした(「第十段」のみの抜粋)のに、「現在アップデート中です」となって出来なかったので、昔買ったCDを引っ張り出してしまった。