日本推理作家協会賞変革について

既にご存知の方も多いだろうが、協会賞変革についてのアンケートを杉江松恋さんがされているので、ここでも紹介しておきたい。
http://jinks.jp/enq/comvote.cgi?id=mckoy2
現行の「推協賞の受賞は一度限り」のルールを変えて、既受賞者の再受賞を認めるようにすれば、その年のベスト作品に賞を与えられるフェアな賞になるのでは、ということだろう。
こういう議論が起こることは賞の今後を考える上で有益だと思ったので、私もアンケートに参加してみた。
私の現時点での考えだが、「重賞を認める=単純にその年のベスト選びになる」と、それは「このミス」「文春ベスト」がやっていることを「後追い」するだけにならないか、という不安がある。伝統のある賞なのだから、後発の企画に無理に合わせる必要はないと考える。しかしそれでは現行と全く変わらないので、「異部門の再受賞を認める」ことにすれば、多少は雰囲気が変わるのではないだろうか。長編部門に較べて、短編部門や評論その他の部門は「地味」という印象は拭えない。短編部門を受賞した作家に「短編作家」というイメージが持たれたままになるのもどうかと思う。
というわけで、「部門を異にする場合のみ再受賞を認める」に投票させていただいた。


このアンケートは杉江さん個人で行われているものだが、何らかの「働きかけ」にはなるかも知れない。気軽にアンケート回答してみてはいかがだろうか。