鯨統一郎『KAIKETSU! 赤頭巾侍』
- 作者: 鯨統一郎
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2006/02
- メディア: 単行本
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と、いう展開が8回ある連作短篇集です。
一太郎の思い込みというよりは、瓦版屋をやっている勘太の思い込み推理を鵜呑みにしてるだけなのだが……。とはいうものの、実は一太郎のこじつけ推理が正解だったりする場合もあるようだ(ほとんどの短編では真相が明かされないまま、うやむやに終わっているので、全て正解かどうかもはっきりしない)。そしてどの短編もラストが、寺子屋で子供達にトリビア知識を披露して「へえ」「へえ」となる場面で終わっているのも意味不明。やっぱり全てがゆるゆるなのだ。トリック部分も緩いものばかりだが、「密室の狼」がバカバカし過ぎて逆に楽しかったかな。