西原理恵子『はれた日は学校をやすんで』
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 43回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
明日こそ
明日こそ 学校を休もう。
そいで もっと 勇気がでたら
天気を たしかめてみたい。
きせつを みてみたい。
わたしどんどんうそつきになる
まえは こうじゃなかった
まえは こうじゃなかった
まえは 私 うそつきじゃなかった
中学生になって 高校生になって 大人になって
もっといけない事が ふえて 私はもっと うそつきになるんだろうか。私は
うそつきじゃない 私が好き。
文章だけではこの感動が伝わらないのがもどかしい。西原の柔らかいタッチの漫画で読んでいただきたい。
「はにゅうの夢」では最終話「ジョン」が一番泣ける。飼い犬が死ぬだけの話で、ペットの死をネタにするのは泣きの王道みたいでずるいのだが、やっぱり泣けるのだ。
最後のコマの締め方が素晴らしい。ネタバレを承知であえて引用する。
ぼくは
ほっとして
泣いた。