大森望・豊崎由美『文学賞メッタ斬り！リターンズ』

文学賞メッタ斬り!リターンズ

『文学賞メッタ斬り』第二弾。ネットで展開されていた「芥川・直木賞を予想する」などの再録が多いので、新しいところは少ないが、それでも楽しく読めた。一番凄いのは、各文学賞・選考委員に「メッタ斬り」を意識した動きが見られるらしいことだ。文学賞を動かす存在にまでなってしまった。
巻末付録「文学賞の値うち」、読者の評価が百人百様な文学作品に、絶対的な点数を付けることには賛成しないが、やっぱり楽しいのも事実だったり。