「コント55号の なんでそうなるの?」

コント55号のなんでそうなるの? DVD-BOX

コント55号のなんでそうなるの? DVD-BOX

Vol.1のみレンタルにて視聴。
笑いのレベルが向上した現代から見ると、実に単純な笑いばかりなのだが、やはり今観ても十分に面白い。「なんでそうなるの?」は、演芸場からの中継映像で、舞台をそのまま放送している。だからセットもほとんどなくて(あっても机とか部屋の一室くらい)、二人の動きだけで状況を把握させるのだ。「バドミントン」のコントも羽を使わずに「羽を見せる」演技が(これも単純な見せ方なのだが)上手い。基本的に欽ちゃんがツッコミ、二郎さんがボケに相当するが、立場はコロコロ変わったりするし、台本があるのかないのか分からないような即興劇になっていく。二人がお互いどう出るか探りながらやっているのが見えてくると、笑いの質が変わってくる。視聴者側もハラハラしてくるのだ。
芥川賞」のコントは、二郎さん扮する作家が芥川賞の候補になっており、今日結果が判明するので電話を待っている設定。そこに付き人らしき欽ちゃんが「先生がそんなにオドオドしてどうするんだ」と、「悠然と待っている」姿勢を指導するネタなのだが、ご飯を舞台上で本気で食べまくる二郎さんに欽ちゃんが呆れて苦笑する展開が見所。「テレビだから言うけど、奥さん、ちゃんと食べさせてあげて」とカメラに向かって語りかけるメタなシーンもある。


参考:Wikipedia コント55号
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%8855%E5%8F%B7
なんと正式名称は「こんとごーごーごー」というらしい。ほへー。
あと関連でいろいろ見ていたら、高須光聖と大岩賞介(元・パジャマ党放送作家)の対談が非常に興味深かったのでリンクしておきます。高須光聖の対談シリーズはどれもこれも面白いですよ!
http://www.mikageya.com/yu/13/index.html