柳田邦男『砂漠で見つけた一冊の絵本』

砂漠でみつけた一冊の絵本

砂漠でみつけた一冊の絵本

ノンフィクション作家・柳田邦男は、息子の死を一つの転機に、絵本を見つめ直す活動を精力的に続けている。自らの絵本との出会いにも触れながら、絵本は大人でも充分楽しめる、いや、大人こそ絵本を読むべきである、と訴える。
子ども時代に読んだお馴染みの絵本でも、読み返すと新たな発見・感動がある。本書は、絵本が人に与える効果をも語っている。
〈絵本は人生に三度〉のフレーズが特に印象的である。子どものとき、子どもを育てるとき、そして三度目は、人生後半になってから読むのだ。子どものためではなく、自分自身のために読むのである。