「夏物語」(2006年韓国作品)

http://www.excite.co.jp/cinema/natsu2007/
大学教授を退任したソギョン(イ・ビョンホン)の元に、TV局が取材にやって来た。独身を貫いたソギョンの、初恋の人を探そうという企画を持ち出したのだ。ソギョンは、手がかりとして一冊の本を取り出した――1969年、大学生のソギョンは、農村奉仕活動のため、仲間たちと田舎に向かった。そこで、図書館司書をしているジョンイン(スエ)と知り合う。二人は徐々に親しくなっていったが、そこに、ジョンインの心を塞がせるほどの辛い出来事が続けて起こる。ソギョンは、ジョンインを連れてソウルに帰ることにしたが……。
ベッタベタな恋愛映画。しかし、プロットが巧妙に出来ていて、感心した。特に、前半の甘い展開から一瞬にして暗く切ない展開に変わるところが凄かった。それまでの伏線をそこで一気に出した感じ。そしてその後は泣かせの要素ばかりになる。普通に泣ける映画だと思った。何よりも、脚本の勝利である。
イ・ビョンホンは「昔の色男」のイメージがある。だから、昔を回想するような作品が多いのではないかと邪推したり。スエという女優さんは初めて見たが、小雪みたいな美人さんだった。この人が泣くとまた美しいのよ、ほんと。
あと個人的に、TV局のプロデューサー役が大好きな脇役ユ・ヘジンだったので、最初から楽しくなってしまった。一番最初の台詞が彼なのだ。ここでテンションが上がるような奴は、私だけだろうな。
ちなみに映画館は、私以外はみんな女性客でした。そりゃそうか。