2007-02-14 森見登美彦『きつねのはなし』 book 読了 きつねのはなし作者: 森見登美彦出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/10/28メディア: 単行本購入: 21人 クリック: 602回この商品を含むブログ (280件) を見る『夜は短し歩けよ乙女』とは対極にあるような抑えた筆致で淡々と書かれているが、世界観は森見ならではのものだと感じた。古道具屋「芳蓮堂」の人々と、きつねのお面が不思議な怪異をもたらす表題作他4編で構成されているが、どれも、舞台が京都だからこそ効果をあげている。大きなインパクトはないが、後からじわじわ効いてくる。森見登美彦は、クセになる。