最近読んだ本

ミステリじゃないのばかりですが。

振り込め詐欺対策の本ではなく、大阪人学の本。現在の大阪人の感覚には歴史的背景がある、とする大谷晃一氏の話が最高に面白く、他にインタビューしている大阪のおばちゃんタレントさんや、「探偵!ナイトスクープ」で共演する北野誠との対談は、大谷氏の話を確認しているようなものだ。


グーグル八分とは何か

グーグル八分とは何か

Googleの検索結果として表示されなくなってしまう現象「グーグル八分」の実際の例を紹介しながら(本書の著者のサイト「悪徳商法?マニアックス」もグーグル八分に遭っている)、その問題点を追求しながら、グーグルがネット世界を支配することに警鐘を鳴らした本。グーグル八分は珍しいケースかと思っていたが、割と頻繁にあることが最も驚いた。


日本語は天才である

日本語は天才である

あの『フィネガンズ・ウェイク』を完訳した柳瀬氏が断言されるのだから、間違いない。日本語は天才である。


少年少女漂流記

少年少女漂流記

乙一は天才である。それを改めて確認した。
「お菓子帝国」が一番良かった。正直、泣きそうになった。
ただし、恵まれて幸せな青春を過ごした人が読んでも、全く感情移入できない作品世界だろうなあ、とも感じた。