『スピンドル式 鍛えない脳』

スピンドル式 鍛えない脳

スピンドル式 鍛えない脳

空前の「脳トレ」ブームに渇!
「ゲーム化会議」「ふいんき語り」トリオが、「脳」の本をネタにツッコミまくる。専門家・米山公啓氏のコメントも入って、医学的にきちんとした解説本にもなっている。
結論はこれに尽きる。

先生 「脳を鍛える」という説に、医学的な定義は基本的にはありません。
麻野・飯田・米光 !!!
(187ページ)

最近のベストセラーに懐疑的なツッコミをぶつけた後の、ラマチャンドラン『脳のなかの幽霊』、オリバー・サックス『妻を帽子とまちがえた男』の話は面白すぎ。これは読みたくなる。特に『妻を帽子とまちがえた男』は私も読みたくなった。

このはじめて手が動いた瞬間って、「クララが立った!」でしょう(笑)、「アルプスの少女ハイジ」の。そんなふうに、なんていうのかな。神経医学の現場には、すごく無邪気な言い方で申し訳ないけど、文学性の高い事件がたくさんあるんだなあと思った。
(141〜142ページ、麻野一哉の語り)

妻を帽子とまちがえた男 (サックス・コレクション)

妻を帽子とまちがえた男 (サックス・コレクション)