福田栄一『監禁』

監禁 (講談社ノベルス)

監禁 (講談社ノベルス)

「助けてくれ、カンキンされている」と書かれた紙切れを見つけ、その謎を追う女性、公園で会った老婆に「身内に殺される」と告白された男、恋人が放火容疑を掛けられて失踪してしまった男。三つの話が複雑に入り混じる。
驚愕するほどの意外な展開、ほどではなかったものの、巧妙かつ緻密に構成されており、好感が持てる。全編を通じて読みやすいのもポイント高し。