石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』

Rのつく月には気をつけよう

Rのつく月には気をつけよう

アイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会」のような雰囲気。数人の会合にゲストが呼ばれ、ゲストが最近経験した奇妙な出来事から意外な真相を解き明かす。そそれもほとんど恋愛話で、「あれが恋のサインだったことに気付かなかったなんて」的なオチになる。そんなに深く読み込む必要もなく、気軽に読める連作になっている。ちょっとした驚き付きのエピローグも待ち受けている。