石山茂利夫『国語辞書 誰も知らない出生の秘密』

国語辞書 誰も知らない出生の秘密

国語辞書 誰も知らない出生の秘密

その記述・内容について誰もが信じて疑わない国語辞書。しかし実は間違いも多かったり、漢字の新旧字体の使用についてまちまちだったりと、辞書によって個性もあるものらしい。
そしてそれ以上に面白いのが、編者と版元の対立。三省堂でも、あの『広辞苑』の岩波でも内部対立はあったらしい。そういう「今まで見知ったことのない視点」を見せてくれるだけでも、本書を読む意義は充分にある。非常に面白かった。