指南役『透明人間の買いもの』
- 作者: 指南役
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2007/11/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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目次だけでも、この本の「言いたいこと」が伝わってくる。
- 透明人間は、もう何年もシングルCDを買っていない
- 透明人間は、ビリーズブートキャンプをまだ開封していない
- 透明人間は、大河ドラマの主役に興味ない
など。断定口調が多いのが少し気になるが、なるほどと思える指摘ばかりで、面白い。
「TVの登場前は、誰もTVを見たいとは思っていなかった」という指摘は秀逸だ。ウオークマンが登場するまで、誰も「外出しながら音楽を聴きたい」と思わなかった(唯一の例外が井深大で、だからソニーが開発したのだ)し、インターネットだって、誰も欲していなかったのだ。世間のニーズがあったから生まれたのではなく、生まれたからニーズが発生している。目ウロコだ。