指南役『透明人間の買いもの』

透明人間の買いもの

透明人間の買いもの

ホイチョイ・プロのブレーンによるマーケティング本。「世の中の動かしているのは、TVでよく紹介されるような目だった人たちではなく、『透明人間』たちの巨大なマーケットなのだ」という趣旨で、いわゆる「フツーの人々」の動き・志向を把握することが重要だということがわかる本だ。
目次だけでも、この本の「言いたいこと」が伝わってくる。

など。断定口調が多いのが少し気になるが、なるほどと思える指摘ばかりで、面白い。
「TVの登場前は、誰もTVを見たいとは思っていなかった」という指摘は秀逸だ。ウオークマンが登場するまで、誰も「外出しながら音楽を聴きたい」と思わなかった(唯一の例外が井深大で、だからソニーが開発したのだ)し、インターネットだって、誰も欲していなかったのだ。世間のニーズがあったから生まれたのではなく、生まれたからニーズが発生している。目ウロコだ。