連城三紀彦『運命の八分休符』

1983年刊行。1986年の文春文庫版にて読了。ややユーモアミステリ寄りの短編集だが、相変わらずクオリティが高い。どの短編も、長編に使えそうなアイデアが使われている。最近の作品を想起させる作品もあって、非常に楽しめた。どれも反転の構図が素晴らしいが、個人的には「紙の鳥は青ざめて」に最も感心した。