「もっとすごい!! このミステリーがすごい!」

もっとすごい! このミステリーがすごい! (別冊宝島 1503 カルチャー&スポーツ)

もっとすごい! このミステリーがすごい! (別冊宝島 1503 カルチャー&スポーツ)

別冊宝島1,500号記念出版の1冊。実は「このミス」は「別冊宝島」とは別扱いになっているので、別冊宝島として出るのはこれが最初なのだ。ただし、文中でも触れられている通り、かつて作家デビュー前の山口雅也が編集した『ミステリーの友』というのが別冊宝島105号で出ていて、これが「このミス」の原点とも言える本であった。
「このミス」の20年間を振り返る内容だが、国内の歴代1位作家全員インタビューが圧巻。特に最初の頃の作家陣(船戸与一大沢在昌志水辰夫あたり)の話から、当時のミステリー界のポジションが伺える。
ベスト・オブ・ベスト投票はある種のお祭りなので特に言うことはない(つーかこんな傑作の山を前にして順位を付けろという方が無謀だ)が、戸田和光さんの偏りぶりが最高でした。